部会

関西部会ー2007年度

 


2007年度関西部会4月例会


[日 時]
2008年4月17日(木)14:00-17:00
[場 所]
関電会館6号室
[出席者]
23名

[報告1]
大阪ガス株式会社 片山幸則氏
「ガス事業制度改革について」

大阪ガスの概要、日本のガス事業制度、これまでの制度改革の経緯、託送供給制度、自由化後の競合状況と大阪ガスの取り組み、今後のガス事業制度の検討等の項目順に説明された。特にガス事業形態において、一般ガス事業、簡易ガス事業、LPガス事業の製造方式、供給形態、地域的分布等について、日本の特徴を詳しく説明された。また、わが国ガス事業の特性として、調達、インフラ整備状況、技術開発・商品開発、保安の点から、海外と比較検討され、制度背景との関連を詳しく報告された。
制度改革については、経緯のみならず目的、託送供給、導管有効利用、第三者利用視点の重要性を述べられ、料金メニュー、新規参入の状況と大阪ガスの取り組みを、詳しく説明された。
わが国での今後の政策策定にあたって、幾つかの貴重な提言が示された。報告後、ガス事業制度改革について会員との活発な質疑応答がなされた。


[報告2]
神戸大学大学院経済学研究科 春日教測氏
「転換期の放送産業に関する経済分析」

日本の放送市場の特徴、産業構造と利潤との関係、有料放送市場における加入選択行動、地上波のデジタル化と新機器の需要に関する分析、将来の情報通信産業の構造変化の項目から報告が行われた。
最初に放送市場に着目する理由を述べられ、報告者がとくに計量分析によって蓄積してきたファクトファインディングを詳しく説明され、政策提言を試みられた。その後、マスメディア集中排除原則、民放局の再編成の問題、インターネットによる映像配信等について、分析を交えて、実証的に検討された。とくに多チャンネル市場の事業者間競争については、誘導方程式のモデルを用いて興味深い結果を提示された。また、テレビ受信機をめぐるデジタル化の課題について、調査に基づく研究を報告され、従来の研究の違いとそのインプリケーションを説明された。
報告後、会員から活発なコメントが出され、報告者との有益な質疑応答がなされた。



2007年度関西部会1月例会


[日時]
 2008年1月23日(水)14:00-17:00
[場所]
 関電会館1・2号室
[出席者]

27名

[報告1]
西宮市水道局 利曽行寧児氏
「西宮市浄水場施設の統廃合計画について」

まず、「西宮市水道事業の概要」が、地勢、人口、給水戸数等から説明され、南部地域と北部地域の比較がなされた。第2に「水需要と水源の動向」が1986年以降の給水量、取水量、受水量等から報告された。第3に「水道施設の現況と課題」について、「市ビジョン」を踏まえ、需要環境、事業経営、施設機能等の点から詳しく説明された。最後に「事業経営」について、人事・組織の現況、財務状況の報告後、浄水場施設の統廃合計画に関して、「西宮ウォーターリニューアル21」「西宮市水道ビジョンの策定」「具体的な統廃合計画案」「効果」について説明され、広域化の取り組みで総括された。
報告後、会員との活発な討論と質疑応答がなされた。


[報告2]
関西大学経済・政治研究所 竹村敏彦氏 「情報通信技術投資の経済分析」

最初に、「ICT投資の経済分析」の概要が、概念、Solowのパラドックス&Carr命題、分析のためのデータセット、ICT投資の評価手法から詳しく報告された。次いで「日米における研究動向」を、企業レベルデータとプロジェクト等を用いたデータに分けて説明され、リンケージの必要性を解説された。第3に、「高度情報化社会における展望と課題」において、ICT化の功罪を生産性・効率性の向上、経済活性化、新しい市場の創出、ネットワーク化、ユビキタス化、情報・資産管理、コンプライアンス、ガバナンスの課題、デジタルデバイドの対応等の点から報告された。第4に研究紹介として、ISPの情報セキュリティ対策の現状と経営のパフォーマンスの関係、投資の企業価値に与える影響などを、詳しく報告され、最後に、情報通信技術投資の将来展望で総括された。
会員からは、セキュリティのコンプライアンスのあり方や、情報通信技術投資の動向等についても、詳しく討論がなされ、積極的な質疑応答がなされた。




2007年度関西部会見学会

[日 時]
2007年10月16日(火)9:30-16:00

[場 所]
(1)中之島新線
(2)大阪ガス実験集合住宅「NEXT21」

[出席者]
23名

(1)事業概要に関する説明の後、中之島駅部工事やシールド部工事の現場見学が行われた。
(2)実験住宅の概要について説明の後、住宅内の見学が行われた。




2007年度関西部会総会

[日 時]
2007年7月25日(水)11:00-14:00

[場 所]
関電会館5・6号

[出席者]
29名

[総 会]
2006年度 会務報告
2006年度 決算報告
2007年度 事業計画
2007年度 予算
役員改選の件
・部会長選挙の結果、佐々木弘部会長が再選された。

[講 演]

大阪産業大学  中庭 明子氏
「インターネットにおけるコンテンツサービスとコンテンツ配信ネットワークの仕組み」

講演者より、コンテンツサービス、配信ネットワーク(CDN)、諸サービスの最適設計について、現行のネットワーク・ビジネスの動きを踏まえて、現状と課題について、詳しい説明がなされた。とくにISPのコンテンツサービスの収益構造とCDNの仕組みについて、その将来展望を含めて、議論・検討された。コンテンツのライフサイクルモデルなど、会員にとっても関心の多い報告内容であった。報告後、会員の積極的な質疑・応答が行われた。


関西部会ー2006年度 

 

2006年度関西部会4月例会

[日 時]
2007年4月24日(火)14:00-17:00
[場 所]
大阪ガス本社ビル1階 1北A-1会議室
[出席者]
29名

[講 演]
日本郵政公社 近畿支社  久森 正在氏
「郵政民営化の概要について」

民営・分社化のスケジュール、民営後の各会社の資本関係、経営見直し、民営・分社化に伴う主な法制度等の体系、日本郵政株式会社・郵便事業株式会社・郵便局株式会社・郵便貯金銀行・郵便保険会社のイメージ、独立行政法人郵便貯金管理機構等のイメージについて、詳しい説明と報告がおこなわれた。その後、郵政民営化の現状と課題について、会員との積極的な質疑応答がなされた。

 

大阪経済大学  福田 晴仁氏
「観光における鋼索鉄道の意義」

本研究の目的、先行研究の特徴、鋼索鉄道の現状、輸送量、事業者別営業損益の状況、鋼索鉄道の多面性と意義、事業運営上の特徴と課題、維持方策の検討、ローカル鉄道における鋼索鉄道の意義、交通体系と鋼索鉄道の展望等について、検討され、丁寧な報告がなされた。その後、会員との鋼索鉄道の課題等について、示唆に富む質疑応答がなされた。




2006年度関西部会1月例会

[日 時]
2007年1月23日(火)14:00-17:00
[場 所]
関西電力本店ビル4階、関電会館1・2号室

[講 演]
大阪市交通局  吉田 博氏
「大阪市営地下鉄今里筋線について」

本市都市交通の現状、都市の交通問題、整備の必要性、地下鉄建設と運営の計画概要、整備の効果、地下鉄事業の課題等について、説明がなされた。とくに都市交通問題と公共交通の目標、整備効果のフローについては、本市地下鉄事業をめぐって詳しく報告された。建設工法等のビデオが紹介され、その後、会員から積極的な質疑・応答がなされた。


株式会社アブメス  仙波 誠二氏
「電力の規制緩和とニュービジネスモデル」

最初に管内の送電系統、系統運用、送配電ネットワークについて技術的側面を中心に説明された。次いで電力規制緩和、これまでの公共的尺度への取り組み状況、電力関連ニュービジネス誕生の背景、ESCO等について詳しく報告された。とくに環境問題をめぐって、GHGクレジット取引・取引仲介等のニュービジネスモデルを紹介・提示された。報告後、会員との活発な質疑応答がなされた。



2006年度第1回関西部会

[日 時]
2006年7月24日(月)11:00-14:00
[場 所]
関電会館1、2号
出席者27名

[総会]
2005年度 会務報告
2005年度 決算報告
2006年度 事業計画
2006年度 予算
役員改選の件
・事務局長選挙の結果、桑原秀史事務局長が再選された
・西村陽氏が会計監事に推薦され、出席者の承認により選出された

[研究報告]

「韓国・台湾のレジ袋規制事情」
帝塚山大学 中村 彰宏氏

循環型社会においては、廃棄物の発生を抑制し、資源の再利用・リサイクルを通じて、持続可能なシステムを構築することが求められる。
本報告では、地方分権化の流れに即して、レジ袋規制の現状と課題を、海外と比較しながら、具体的に説明された。とくにレジ袋有償化の経緯、韓国・台湾での政策目標、規制対象内容、政策効果等について、調査に基づき検討された。わが国での今後の政策策定に当たって、幾つかの貴重な提言が示された。報告後、会員との活発な質疑応答がなされた。



関西部会ー2005年度 

 

2005年度第4回関西部会


[日時]
2006年4月28日(金)14:00-17:00
[場所]
大阪ガス本社ビル3階 会議塞B1、2
[出席者]

28名
[研究報告]
1.「水需要と水道事業経営」
神戸市水道局 井上 貴氏

最初に神戸水道の概要、水需要の現状と将来予測が説明された。と<に神戸市水道施設の特徴と地下水ビジネス、長期水需要予測の手法等について詳しい報告がなされた。ついで神戸水道の経営努力として、料金改定、耐震化基本計画、経営目標の策定等について検討・説明された。あわせて経営課題として、地域水道ビジョン等についてもふれられ、報告された。参加者から予測結果や今後の水道事業のあり方をめぐって、活発な質疑応答がなされた。。



2.「地域バス交通をめぐる公・共・民のパートナ−シップの可能性」
近畿大学経営学部 高橋 愛典氏

まず本報告の問題意識を示され、その後、地域交通市場のアクタ−、バス事業規制緩和の経緯等が詳しく説明された。とくにバス輸送の長期的・短期的側面、自治体のバス戦略と運行業務の民間委託・非営利組織のバス戦略、公・共・民のパートナーシップの課題について、事例に基づきながら、検討・吟味された。武蔵野、三郷、四日市などのバス事業を比較しながら、生活バスの戦略・戦術・業務の現状の課題について、報告された。参加者から積極的な意見が出され、有意義で活発な質疑応答がなされた。



 

2005年度第3回関西部会

[日 時]
2006年1月23日(月)11:00-17:00

[場 所]
関電会館5・6号室

[研究報告]
1.「奈良市水道事業における『水道事業ガイドライン』業務指標の試算結果」
奈良市水道局 塚狭 泰司氏

最初に水道事業を取り巻<環境、本市水道局の概要が説明された。次いで「水道ビジョン」「水道ガイドライン」等の現状と課題が示された。とくにISO/TC224国際規格と国内規格の比較に係って、詳しく報告された。最後に本市の業務指標の試算結果が示され、その意味合い、事業へのフイードバックのあり方および今後の行政施策等について、検討・報告された。参加者から試算結果や今後の水道事業のあり方をめぐって、多くの意見が出され、活発な質疑応答がなされた。


2.「明治国家と郵政事業政策の展開」
神戸学院大学 高島 博 氏

最初に昨今の郵政事業改革の概要について説明され、本報告の学問的意義について補足説明された。とくに金融財政政策に関与している郵政事業活動についての理論的・実証的研究の意義と今後の研究課題が示された。次いで明治初年由利財政金融、「新式郵便」事業の創造の沿革等を説明。とくに新政府の通信主権と電信官営の決定、前島密の立案とその制度の意味が詳しく検討された。加えて、郵便為替・郵便貯金事業の創業に伴う財政・金融上の課題を提示。最後に第2次大隈財政、松方財政と明治18年に至る「郵政創業期」の政策等が報吉された。郵政事業と明治国家との相互の係りと展開等を材科に、今後の郵政事業のあり方をめぐって、貴重な意見が示された。多数の参加者から積極的な意見が出され、有意義で活発な質疑応答がなされた。



2005年度第2回関西部会

[日 時]
2005年10月27日(木)9:00-18:00

[場 所]
神戸市環境局東クリーンセンター、神戸市交通局名谷車両基地および指令所
(見学後、エコショッピング体験)

[内容]
神戸環境マネッジメントシステム(KEMS)ステップ2を認証取得した焼却工場、廃棄物発電、排ガス高度処理、グリーン調達施設などを見学し、説明を受け質疑。
名谷車両基地では、電子連動装置、検車場等を見学。その後、交通局と連携した「エコショッピング」を体験。

出席者25名


2005年度第1回関西部会

[日 時]
2005年7月6日(水)11:00-14:00

[場 所]
関電会館6号室

[総会]
出席者:23名
2004年度 会務報告
2004年度 決算報告
2005年度 事業計画
2005年度 予算
部会規約の―部改正
・3条の事務所の住所変更および法人会員退会に伴う付表の変更奥が提案され、承認された
役員改選
・部会長選挙の結果、佐々木弘部会長が再選された

[研究報告]
「欧州コンテンツ政策・経営事情海外映像産業フイールド調査報告」
花園大学 立岡 浩氏

欧州コンテンツ産業について、公益事業ビジネスの成長、社会・エンパワメントの育成、丈化振興等の点から、その現状と課題を、フィ−ルド調査により、講演された。とくに、英国のNPOとPPPセクターの現状と研究の動向、公民共同の機能とその効果、今後の行政のあリ方等について報告された。その後、会員から活発な質疑・応答がなされた。




関西部会ー2004年度 


2004年度第4回関西部会

[日 時]
2005年4月20日(水) 14:00〜17:00
[場 所]
ガスビル食堂
[出席者]
28名


[研究報告]
1.「社会実験(エコモ−ション神戸)の取組みについて」
神戸市交通局 植松賢治氏

最初に神戸市の「環境的に持続可能な公共優先のまちづくり」の概要が示され、次いで、エコファミリ−制度の現状と課題、エコショッピング制度の経緯、神戸市交通局の施策等が、丁寧に説明された。とくに温室効果ガスの削減、都市活性化効果等について、活発な質疑・応答がなされた。



2.「固定電話網のIP化と『直収化』」
大阪商業大学 山根智仁氏

近年の通信技術の進展を前提に、固定電話網のIP化を再定義し、事例紹介と現状、直収化の背景、接続料金のあり方、通信費用等への影響などを、詳しく研究報告された。その後、IP後のネットワ−クのあり方、通信と放送の融合、メタルプラス、通信政策の方向等をめぐって、会員から活発な質疑・応答がなされた。




2004年度第3回関西部会

[日 時]
2005年1月25日(火) 14:00〜17:00
[場 所]
関電会館3・4号室
[出席者]

29名

[講 演]
1.「平成14年冬期渇水対策に伴う減圧作業効果」
川西市水道局 池田龍ー氏、冨永誠氏

本市配水量の取水状況、冬期渇水対策の取り組み、減圧作業の手法と効果等について説明がなされた。とくに市域運用ブロック、取水制限解除までの経緯など、水道事業の渇水対策に伴なう現状と課題が、具体的に報告された。その後、会員から積極的な質疑・応答がなされた。



2.「欧州水道セクタ−の動向と展望」
大手前大学 大沼穣氏

アル−シュとフィンガーによる研究を通じて、欧州水道産業の動向を報告された。とくに水道事業の構造分離、WTOサ−ビス自由化交渉などをめぐって、将来のシナリオを示された。その後、欧米における産業再編成などをめぐって、会員から活発な質疑・応答がなされた。




2004年度第2回関西部会見学会

[日 時]
2004年10月27日(水) 9:00〜18:30
[場 所]
高輝度光科学研究センター SPring-8(大型放射光施設)
[出席者]

19名

放射光を利用した研究の概要について館内で説明、質疑応答、および実験施設の見学が行われた。



2004年度第1回関西部会総会

[日 時]
2004年7月28日(水)
[場 所]
関電会館5・6号
[出席者]

29名

1.総 会:2003年度 会務報告
2003年度 決算報告
2004年度 事業計画
2004年度 予算

2.役員改選の件
任期満了となる部会長、事務局長、会計幹事の再任を承認

3.部会規約の一部改正
・第10条の「会計幹事」を「会計監事」に、第11条を、「事務局長は、会の庶務およぴ会計を掌理し、会計監事は会の会計を監査する」とする改正案が提案され、承認された。
・第13条を「役員の任期は2年とする。再任は妨げない。原則2期を限度とする。」とする改正案が提案され、承認された。
・<実施に向けての覚え書き>として、新規約(2004年7月)に基づき、2005年度総会において部会長の選挙を実施する。翌2006年度総会において事務局長の選挙を実施する。これにより、部会長と事務局長とが同時に改選されることなく、部会運営の継続性が確保される、ことを確認した。

4.講 演:総務省情報通信政策研究所 調査研究部  宍倉 学 氏
「情報通信政策の現状と課題ー放送メディア産業の構造変化を中心としてー」

昨今、大きな変貌期にある放送産業を中心として、デジタル化と伝送メディアの多様化が、放送の産業構造と政策に対して、どのような影響を与えるか等について、詳しい報告がなされた。とくに、政策と構造変化の著しい米国を取り上げ、その特徴と含意について考察された。内容・行動・クロス所有規制および全国所有規制等の動向、メディア産業における市場状況や今後の政策などについて、会員から積極的な質疑・応答がなされた。



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